プロ野球に『ロボット審判(ABS)』が導入されたらクビになる選手・覚醒する選手を予想してみた
「今の球、絶対ストライクだろ!」 「いやいや、完全に外れてるって!」
プロ野球の試合を見ていると、審判のストライク・ボールの判定に対して球場がどよめいたり、SNSが荒れたりすることは日常茶飯事ですよね。 しかし、そんな「人間による判定」に一喜一憂できる時代は、もうすぐ終わるかもしれません。
現在、日米のプロ野球界で本格導入に向けたテストが進んでいるのが**「ABS(自動投球判定システム)」、通称「ロボット審判」**です。
ロボット審判(ABS)とは?
ABSは、球場に設置された高性能カメラ(ホークアイなど)が投球の軌道をミリ単位でトラッキングし、ストライクゾーンを通過したかどうかを機械が100%正確に判定するシステムです。
判定結果は一瞬で球審のイヤホンに伝達され、球審はそれに従ってコールするだけ。もはや「審判の温情」や「錯覚」が入り込む余地は1ミリもありません。
では、もしこれがNPB(日本のプロ野球)の1軍で正式導入されたら、誰が恩恵を受け、誰が職を失うピンチに陥るのでしょうか?
【大損する選手】フレーミング職人のキャッチャーたち
最も大打撃を受けるのは、間違いなくキャッチャーです。 現在のプロ野球では、「フレーミング」と呼ばれる技術がキャッチャーの評価の大部分を占めています。

(※画像はイメージ:機械が上空から完璧に判定する様子)
フレーミングとは、ボール球になりそうな際どい球を、ミットをピタッと止めて「ストライクに見せる」キャッチング技術のこと。この技術一つで、年間数十個のストライクをピッチャーにプレゼントできると言われています。
しかし、ロボット審判になれば「どこでどう捕ろうが」軌道で判定されるため、フレーミングの価値は完全にゼロになります。 極端な話、目をつぶって捕ろうが、ポロリと落とそうが、ゾーンをかすっていれば「ストライク」なのです。 これまで「打撃は少し弱いが、フレーミングが神がかり的に上手いから」という理由でスタメンを張っていた守備型キャッチャーは、一気にレギュラーの座を奪われる可能性があります。
【覚醒する選手】変則ピッチャーと、打てるキャッチャー
逆に、ABS導入によって一気に覚醒する選手もいます。
① コントロールが良い変則ピッチャー 人間が判定する場合、アンダースローや独特の軌道で曲がる変化球は、目の錯覚により「ストライクなのにボールと言われる」ことがよくありました。しかしロボットには錯覚がないため、ルール上のストライクゾーンをかすめれば全てストライクになります。コントロール抜群の軟投派が息を吹き返すでしょう。
② 「打てる」キャッチャー 前述の通り、キャッチングの重要性が下がるため、これからのキャッチャーに求められるのは「肩の強さ(盗塁阻止)」と「バッティング」になります。これまでは守備に難があってコンバートされていたような「打撃型キャッチャー」が、チームの超重要ピースとして重宝される時代が来ます。
まとめ:人間の曖昧さを楽しむのは今のうち?
誤審がなくなることでフェアな試合になる一方、「あのキャッチャーのミットずらし、芸術的だなぁ」といったマニアックな楽しみ方が消えてしまうのは、少し寂しい気もします。
人間の審判が下す「ギリギリの判定」に熱狂できるのは、今のうちだけかもしれませんね。



